栁本美帆さんの個展でご紹介しているこの氷裂貫入のうつわ。
素地(きじ)の部分と釉薬の部分の収縮率の差を利用して(貫入)ひび割れが入る仕組みです。
表はガラス質の釉薬に包まれてつややかな表情を見せます。
中国は南宋時代に中国で見られたとされる特徴的なこの技法はやがて日本へと伝わりました。
また、その多様な文様から薔薇貫入や、亀甲貫入とも呼ばれています。
よく見ると花が開いているようにも見えますね。
しずくのように垂れる釉薬を再現するのは至難の業。
今のところ10個のうつわを焼いて1つしか満足できる出来にはならないそうです。
雪解けの岩清水のようなこのうつわ。
手に取ってご覧頂くとその美しさが伝わってくると思います。
会期は11月17日まで。
ご来場をお待ちしております。
成田
栁本 美帆 陶展
「à partir de」(ここから)
11月3日(火)〜17日(火)
栁本 美帆 オフィシャルサイト
http://bellevoile.jp
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