10人の内の大半が良いと云う、デザイン的にもプライス的にもマスなもの。
そんなものがある事を肯定も否定もせず、少なからずそういった物事が周りに存在する事で自身が恩恵を受けている事も勿論忘れず。
只、一作り手として、本当に作りたいものを改めて見返した際に、自分が作りたいのはそういったものではないんだろうな、と悟った。
外側に向けて拡がっていく様なものではなく、自身の内側に向けて圧縮されていくパーソナルなもの。
個人の中の些細だけど鮮明で、漠然と堅牢な意志みたいな。
それは言葉にした時『願い』よりも『祈り』に近いと紐解いた。
100人、1000人、10000人の内のたった一人が自分の祈りに同期するジュエリー。
プライスやロジックを飛び越えて、ただ反射的に出逢った事に共鳴出来るジュエリー。
そんなものが作りたいと想った。
そんなものを作れたらいいと想った。
石化した何千、何万、何億年前からの便りでジュエリーを作る事。
それはとても愛しく、自分の余生にとっての確かな祈りだと想った。
窪田
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