当店では3度目となるヴィンテージ時計のトランクショー。
年末を前に今年2度目、年内最後の特別な一週間が始まります。
春の展示で好評だったHERMESやCartierといったネオヴィンテージをはじめ、今展ではよりシームレスにヴィンテージ時計の魅力を感じて頂ける様なラインナップをセレクトさせて頂きました。
ROLEX、TUDOR、OMEGA等、手巻き式のデザイン~クォーツ式のデザインまで、幅広い年代の銘品が過去最高の物量で並びます。
比較的若い”ネオヴィンテージ”を主として来た今までの会期よりも”ヴィンテージ”といった形容が色濃い会期となりそうです。
僕個人は基本的に小さなデザインを好みますが、こと腕時計に関していうと一般的に「メンズ」と言われるデザインは大振りなものが多いと感じます。
女性でも逆に同様の事があるのではないでしょうか。
ヴィンテージ時計の面白い所は様々ですが、こういった希望にデザインが伸びて来る事もその一つです。
数十年前に女性向けに制作されたフォルムを現代の男性が着けた時の新鮮さや収まり方。
数十年前に男性向けに制作されたフォルムを現代の女性が着けた時の新鮮さや収まり方。
今よりもっとアナログが主流だった時代のデザインは潔いものが多く、出会った際『これを探してたんだよ!』といった喜びや発見があります。
ジェンダーフリーが広く謳われる様になった現代において、こういった既存のカテゴライズの輪郭線は薄くなってきていると想います。
大小による区別だったり、従来のセオリーだったり。
そういったものを一つ排除して、単純に自分自身がいいと想えるものに手や身体が伸びる。
そんな価値観がかつてよりも”許容”というかちゃんと”認知”される時代だと想いますし、もっとそういった事が当たり前になればとも想います。
はじめてヴィンテージ時計の展示を行った際に以下の様な事を書き記しました。
持論ですが、「新しいもの」の多くは前(未来)からより後ろ(過去)から来る事の方が多いと思っています。
ファミコンだったりフィルム写真にぐっと来たり、老舗の銭湯やレトロな喫茶店やクラシックカーに焦がれたり。
これはきっと古きを新しきと解釈しているからではないでしょうか?
巡り巡って回帰する事も一種の新しさなのかな、と。
幼少次第、当たり前に見ていたセル画アニメを数十年後の今新鮮に感じるのと同じ様な。
一概に時系列による新着順で捉えたものと定義付けず、自身が見聞き・体験して来た経験にあてがって導き出した結果、“その時の自分”が新鮮だと感じられるものを「新しいもの」とする。
言うなれば再発見に近い感覚なのかもしれません。
結局はこれです。
一週間という短い会期ですが、今展を通じてまた様々な人々に発見だったり面白さだったりといったものを持ち帰って頂ければ幸いです。
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VINTAGE WATCH trunk show
会期:11/13(土)~11/21(日)
会場:Fuligo店頭
11月定休日:12.19.22.25.26
※機械式の腕時計はご購入確定よりオーバーホールさせて頂き、年内を目安にお渡しさせて頂きます。
※クォーツ式の腕時計は全て即売となります。
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[2021年 イベント予定]
・11/3~11/14:GARA good-bye market(分室)※会期延長
・11/13~11/21:vintage watch展(店頭)
・11/13~11/30:YOHEI NOGUCHI pickup(店頭)
・11/20~12/5:kagari yusuke 企画展「壁の部屋」(分室)
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窪田
アクセス:
矢場町駅1番出口から徒歩5分
栄12番出口から徒歩10分
毎週金曜日定休・不定休