2019年7月の展示から2年弱。
田中友紀による個展を分室にて開催致します。
様々な技法を独自の解釈で作品へ昇華する彼女。
枠に囚われず手と感性を動かす温厚でいて芯の座ったこの人へ、展示に先立ちお願いしたのは「好きにやってください」の一言でした。
反芻する場であり、チャレンジする場であり。
お店という一種の概念やそこに付随する打算を一切省き、等身大の彼女らしさのみを真に自由に並べてくれたなら、それこそ僕が見たい田中友紀の世界観であると信じてやまない。
会期は春分の日となる3/20より。
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田中友紀 個展「paradigm chord」
会期:3/20(土)→4/5(月)
場所:Fuligo分室
期中定休日:3/26.3/31.4/2
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タイトルは前回の「paradigm rhapsody(2019年個展)」を踏まえた流れとして「paradigm chord」と名付けました。
“パラダイム”は、同時代性を大きなテーマと掲げる私にとって欠かせない概念の一つです。
前展から1年半余り経った今、時代は目紛しく姿を変えつつあります。
次なる時代へ移行していく一瞬一瞬に、総ての人が立ち会い、目撃し、足並みを揃え、
渦巻いた深い闇も、やっと出口の兆しが見えてきたのではないでしょうか。
春の気配も相俟って、気分も明るくなりますね。
歓声を上げ、パーッと喜び踊り出すには、まだまだ早いのですが
それでも確かに、すぐそこまで近づいた希望と解放を、歓迎し祝福したい、
本展へ向け思いを馳せていると、自然と前向きに笑みが溢れていました。
「ここが正念場」と、何度も何度も私たちは我慢を重ね、
不自由なりの自由を探し、新たな時代を受け入れ進んできました。
忘れてしまいそうな、純粋に楽しいという気持ちを思い出して
いっしょに胸を躍らせ春を迎えましょう!
本展にはそんな願いを込めています。
タイトルのchord(弦)は、迎え待つ優雅さ、
一人一人の絆や繋がりが、美しい音の重なりを生むようなイメージからです。
進むために立ち止まったあの頃に耳をすましながら、行く先又そんな今を立ち返るために駆けます。
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[2021年 イベント予定]
・3/13~3/29 :jewels and ornaments SINRA トランクショー(店頭)
・3/20~4/5 :田中友紀個展(分室)
・4/3~4/25 :ヴィンテージ時計展(店頭)
・4/10~4/25 :Fillyjonk pop-up(分室)
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窪田
アクセス:
矢場町駅1番出口から徒歩5分
栄12番出口から徒歩10分
毎週金曜日定休・不定休