ギャラリースペースにて1/31(sat)まで開催中のin her × いしかわゆか二人展『in the room』
入って先ず目に飛び込むのは薄暗い明かりと袂のベッド。
ぼろ衣、枯れた草木、何処かのだれかの写真、コンクリートの枕、未だ色を持った花。
浮かぶ為の舟であり、沈む為の棺でもある。
新しい朝陽を招き入れる為の棚であり、旧き月明りを供養する為の棚でもある。
歩みを進めて首を上に。
色鮮やかな生花達が頭を垂れます。
展示会期の中でその彩りは薄まり、少しづつ痩せ細りながら空間の密度を変えていきます。
感情を込めて弾きあげるいしかわゆか。
静かにまとめ上げるin her。
素材も、作風も、感性も異なる二人の女性作家。
唯一共通しているのは、その時々の感覚に素直でいたい、という気概。
『表現者』としてもの作りをする二人にとって、この展示空間は『コモンな場』であり『パーソナルな場』でもある、一種の狭間の領域なのです。
ものの起源を背景に映しながら、ご自分の趣向に副った作品を見つけて下さい。
微睡む様な、胸に迫る小部屋にてお待ちしております。
窪田
アクセス:
矢場町駅1番出口から徒歩5分
栄12番出口から徒歩10分