名古屋市中区栄5-3-6エルマノス栄中駒ビル2C / 金曜定休・不定休 TEL 052-241-7227

KAGARI YUSUKE アパレル イベント ギャラリー展示 バッグ 小物 財布

KAGARI YUSUKE exhibition 『追複』/ 5/27→6/11

投稿日:2017年5月13日 更新日:

『追複』

 

ぼくのからだには穴が空いている
それは誰にも見えない穴
見えないからだに空いた見えない穴
いつどこでなんで空いたかは分からない
生まれた時から空いていたような気もする
気づいたのは10代も終わりの頃
いろいろあって気がついた
あれ、空いているな?って

 

気づいたら何だか気になってしまう
出来たてのニキビみたいに気になって気になって
毎日毎日見えない手で見えない穴をふにふに触る
何なんだろう、これは?って
毎日毎日穴のことを考えていたら、色んなものが穴に似て見える

 

夜の駐車場
山間に突然現れる遺跡みたいに巨大な高速道路
コピペみたいにデジャビュな国道沿いの風景
田舎町に不似合いな綺麗なビル
廃れた場所
人のいない都市
壁、壁、壁、壁…

 

ぼくはそれらが好きになる
だってそれはぼくのからだに空いた穴にとってもよく似ているのだから
ぼくは、ぼくなりのやり方でそれらの風景を再現しようとする
した
し続けた
10年。うそ。もっと長い。

 

手で風景を反復する
反復反復反復
続ける続ける続ける
壁壁壁

 

いつの間にかそれがぼくの日常になる
日常は強い
日常は怖い
日常は反復でつくられる
反復は反復を反復する

 

ぼくは毎朝わくわくしながら目を覚ます
今日は何をつくろう
今日も何かをつくれる
どんな服を着てつくろう
どんな気分でつくろうって
ぼくはずっとつくり続ける

 

それというのも、ぜんぶ穴のせいなんです
それが特に珍しいことじゃないのは分かっているけどさ

 

 

 

 

 

 

 

 

カバン作家KAGARI YUSUKE(カガリユウスケ)2年ぶりの個展を当月末よりおおよそ2週間の会期にて執り行います。

 

『持ち歩く壁』を主題に掲げ、10年以上作品と向き合い続けて来た孤高の作風。

 

今回は今まで少しづつストックしていたアイディアを一斉放出した、意欲的かつ野心的なプロダクトが数多く並びます。

 

 

レザーの表面から剝離するパテと共に経年変化する面、そこを入り口にクローズアップしていく点の変容。

 

可変的なものだからでこそ魅せる日々の堆積。

 

是非会場で、見て、触り、感じて下さい。

 

 

 

総計100点を超える作品群とご来場をお待ちしております。

 

多くの御縁があります様に。

 

 

 

KAGARI YUSUKE 個展 『追複』

 

会期:5/27(土)→6/11(日)

場所:Fuligo ギャラリースペース

定休日:毎週金曜日

※会期初日である5/27(土)は作家である明松 氏も在廊致します。

 

※KAGARI YUSUKE作品は姉妹店であるFuligoshedでの常設でしたが、今会期よりFuligoでの常設へと今後シフト致しますのでその点もご承知おきください。

 

 

 

 

 

 

窪田

 

kagari yusuke 通販ページ

Fuligoトップページ

Fuligo Facebook

Fuligo Twitter

Fuligo instagram

 

 

MAP(←クリックすると詳細が表示されます)

FuligoMAP

 

アクセス:

矢場町駅1番出口から徒歩5分

栄12番出口から徒歩10分

 

毎週金曜定休

 

 

-KAGARI YUSUKE, アパレル, イベント, ギャラリー展示, バッグ 小物, 財布

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

KAGARI YUSUKE 2020巡回展「有機的な固体」:8/1→8/23

  なぜなら、合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ「効果」であるからだ。 合成と分解の平衡状態を保つことによってのみ、生命は環境に […]

yuka ishikawa exhibition 「おしまい」:11/14→11/29

  愛知県を拠点に活動する美術作家 yuka ishikawa。 切り絵・絵画・粘土・彫金・空間演出と、様々なアプローチで独自の世界観を表現し続ける彼女の個展を本年も開催致します。 &nbs […]

穀雨 × copo e eu 姉妹展「姉妹の鉱物」

  人間の骨は約3年~長い人で5年かけて新しいものに入れ替わると言われます。 穀雨(YOSHIKO CHONAN)による前回の個展が2018年、copo e eu(松原幸子)をお招きした前回 […]

Kuraishi Takamichi 個展:7/3→7/25

  店舗としてのお付き合いが始まった2015年、前身となる”gura”名義で執り行った会期以来となる分室を一部屋用いた個展形式での展示販売会が7/3(土)より始まりま […]

Chi trunk show「invitation」:5/1→5/30

  今年で3年目・3回目となるトランクショー。 旧来の「nishikata chieko」から作家自身の愛称である「Chi(チー)」にブランド名を改め、心機一転で臨む今会期。   […]