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nejicommu個展「on time」:5/14→5/29

投稿日:

 

 

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nejicommu個展「on time」

会期:5/14(土)~5/29(日)

会場:Fuligo分室

期中店休日:20,25,26,27

作家在廊予定日:14,15

 

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nejicommu

 

ありふれたパーツである neji

社会学用語の communitas

この二つをつなげた造語 nejicommu

大学で社会学を学んでいた頃、特に心に残った概念がcommunitasでした。

卒業後に見つけた、オーダーメイドの鞄屋での修行時代には目の前の事に精一杯すぎて

その言葉の意味すら忘れてしまっていました。

独立を決めた時ふとこの言葉を思い出し、規範的なものづくりだけではなく

合理的でなくとも丁寧なものづくりをしたいと思いこの名前をつけました。

neji

円筒や円錐の面に沿って螺旋状の溝を設けた固着具

communitas

日常的な社会的規範や関係を示す「構造」と対立する概念で、非差別的、平等的、非合理的な「反構造」という社会状態を意味します。                 文化人類学者のターナーは「構造」と「コミュニタス(反構造)」のセットで社会が構成されると考えました。

2001年よりシンプルなツールを使用し、スタジオにて一人で作品を製作しています。

身につけ、過ごした日常の記憶の重なりを感じ続けることのできるものづくりを目指しています。

クラフト,プロダクト,ジェンダーの境界を超えて.

 

<nejicommu HPより>

 

 

 

2017年の取り扱い開始から5年が経過しました。

この節目に初めての個展を開催いたします。

ブランドとしても設立以降初めてに近い試みとなる今展。

会期は5/14(土)~5/29(日)の凡そ2週間を予定しています。

 

photo by Yuki Watanabe

 

 

インデックスを省いた素朴な文字盤。

きしきし音を立てる肉厚なレザー。

プリミティブなテクスチャーが映える手仕事の温もりを残した金属。

天秤の上で吊り合うクラシックな印象とモダンな印象。

シンプルなその佇まい・様相に透けて見える彼女のアイデンティティ。

 

 

今展は腕時計のほか常設ではない革小物も多数ご用意し、nejicommuの世界観を面でご覧頂ける会期となります。

期中はデザイナーであるフジイさんも在廊を予定。

もののルーツに触れながら、この希少な機会を通して多くの方々に良縁が渡っていく事を願っています。

 

 

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ものづくりに漠然とした興味を持っていましたが、この素材でこれを制作したいという明確なものは初めはありませんでした。

大学卒業後、レザーグッズのオーダーメードショップの求人を偶然見つけ、腕時計や革小物の制作と出会ったのが今に至るきっかけです。

2年ほど職人として勤めていました。

その後、友人の紹介でハンドクラフトウォッチのアトリエでアシスタントをしながらnejicommuを始めたんです。

レザーのオーダーメードショップで働きながら革小物の制作を学び、時計のアトリエで働きながら彫金や腕時計の制作を学びました。

偶然の重なりにより腕時計や革小物の制作と出会い、今も制作を続けています。

 

制作する際のインスピレーションは身近にある素材やスタジオの机上の端材、端革など自身に身近なもの。

それらに触れながら考えを巡らせカタチが生まれることがあります。

必要性。

これがあれば、という思いからイメージが膨らむこともよくあります。

当たり前に在るものに、何故当たり前なのか?といった疑問を投げかける。

一種の自問から始まる事が多いかもしれません。

 

ものづくりをそれなりに長く続けてきた今、やっぱりものを作る事は喜びだなぁと想い幸せを感じています。

ここに至るまではガムシャラに走り続けたり、後戻りしたり、少し立ち止まったりもありましたが。

喜びを持って大切に作ったものを、喜びを持って大切に販売していただき、喜びを持って大切に身につけていただければ嬉しいです。

毎日、時間を確認する動作は無意識に何度も行うのですが、そこに楽しみを見出していただければ嬉しいです。

今は自分が制作したものに対する責任をより意識しています。

時計は電池交換など、どうしてもリペアが必要なものなのですが、お客様とのつながりを保つ長所だと考えています。

お直しを続けてゆくことで、大事にずっと使い続けてもらいたいと思っています。

nejicommuの革小物は良い素材を贅沢に使用し、丁寧に制作するシンプルなものが多いのですが、余白を大事にしています。

身につけ使用する方により、変化の過程が異なるように仕上げています。

その変化を楽しんでいただければ嬉しいです。

 

今展のタイトルは「on time」としました。

これまでの時間とこれからの時間、一つの線上にある事を意識できるひと時になればと思います。

 

 

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[2022年 イベント予定]

・4/29〜5/22:revie objects(店頭)

・5/14~5/29:nejicommu個展「on time」(分室)

・6/4~6/19:sussus.個展(分室)

・6月中:SINRA限定常設(店頭)

・6/25~7/3:nukeme 個展(分室)

・6/25~7/10:Chi(店頭)

 

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窪田

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FuligoMAP

 

アクセス:

矢場町駅1番出口から徒歩5分

栄12番出口から徒歩10分

毎週金曜日定休・不定休

 

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