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KAGARI YUSUKE exhibition『CRASH』:9/7→9/23

投稿日:2019年8月31日 更新日:

 

「持ち歩く壁」を主題に掲げ、レザーにパテ塗り・プリント・熱処理・ウェザリングなど様々なアプローチを施し制作される kKAGARI YUSUKE の作品達。

 

本年も新作を中心とした展示受注会をギャラリースペースにて開催致します。

 

会期は9/7(土)~9/23(月祝)の17日間。(内 毎週金曜日定休)

 

 

2019コレクションのテーマは「CRASH」

 

アポトーシスの様に、生まれる為に壊す事を選択した作品の集いとなります。

 

どうぞ会場へと足をお運び下さい。

 

 

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また、先日東京にて発表されたリメイクプロジェクト『Re:form』のサンプルも今会期特別にご用意頂きました。

 

既に KAGARI YUSUKE の壁作品をお持ちの方へ向けたオーダーライン。

 

カードケースをバッグに、バッグを財布に、ブックカバーをキーケースに、等々、、、

今まで可愛がってきたアイテムの経年変化を継承しつつ、新しい形へとリメイクさせて頂きます。

 

詳細が気になる方は会場あるいは店舗にてお問い合わせ下さい。

 

 

 

 

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KAGARI YUSUKE 個展 『CRASH』

 

会期:9/7(土)→9/23(月祝)

場所:Fuligo ギャラリースペース

定休日:毎週金曜日

作家在廊日:9/14(土)

 

 

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『CRASH』

 

物体が壊れた姿が好きだ。

それはいつでもぼくの最も深い場所を捉えて懐かしい匂いのする場所に引きずり込んでくれる。

 

ただし、ただ単に壊れたものの全てが好きなわけではない。

そこには好みの問題がある。

 

では、お前はどんな壊れ方が好きなんだ?と聞かれると、ぼくは非常に困ってしまう。

説明が出来ないからだ。

正確には少しは説明出来る。

自分の好みを噛み砕き、具体例を出し、少しの自分の気持ちをそこに添えれば問題はない。

大体の人はぼくの説明に納得して、自分の中で消化してくれるだろう。

 

でもぼく自身はいつもぼくの説明に納得出来ない。

うまい説明を重ねれば重ねるほど、もっとも旨味がつまった大事な芯を食った部位から話が致命的に離れていく感覚にとらわれてしまって、その感覚が喉の奥に詰まって気持ちが悪い。

 

好みというのは本当に不思議なものだ。

ここに確実にあるのに説明しきることが出来ない。

もしもあなたが服が好きな人であるならば、試しに自分の服の好みを、それにまつわる全てを言語化し、他者に説明しようと試みて欲しい。

恐らくそれはとても難しいはずだ。

 

何故ならそこには個人的な深い場所から来る動機と社会的な深い場所(つまりは群れの一員としての無意識 )から来る動機と、環境と偶然から来る動機とが、複雑に混ざり癒着した、多角的で多元的な理由の集合体が転がっているはずだから。

 

好みの細部は小さな偏りや習慣に過ぎないけれど、それが集まり作り出す複雑さはもはや人格に似たものとすら言える。

そしてそれが人が人であるための大事な要素だとぼくは確信している。

そんな得体の知れない混沌としたものを説明という一つの視点で語りきるには無理がある。

だからぼくらはそれを言葉で説明することを諦め、動き、探し、選び、時には所有し、思いを巡らせたりする。

 

壊すことと作ることは似ている。

似ているというより、それらは全く同じ一つの現象を違う視点から捉えたもの、コインの表と裏のようなものなんだと思う。

物体に変化を促す何かしらの力が加わり物体の形状が著しく変わること。

その力に意図があれば制作と呼ばれ、意図がなければ破壊だ。

それは発酵と腐敗の関係に似ている。

人にとって有意義であれば発酵で、そうでなければ腐敗だ。

 

しかしそれは人間からの視点でしかなく、主体である菌にとってはそんな違いは知ったことではないだろう。

物体にとってもそれはきっと同じことだろう。

問題を作り出す機能はいつも人間の側にある。

 

 

 

 

いま一番大きな問題は、ぼくは物体の壊れた姿が好きだ、ということだ。

次に大きな問題は、物体にしてみたらぼくの気持ちなんて知ったこっちゃないということ。

そして一番小さな問題は、それらをどうやって形にすればいいのだろうか、ということだ。

いつだってこの辺りをぐるぐる回っている。

いつだってそれらを説明しきることは出来ない。

 

 

 

 

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窪田

 

 

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MAP(←クリックすると詳細が表示されます)

 

アクセス:

矢場町駅1番出口から徒歩5分

栄12番出口から徒歩10分

毎週金曜定休

 

 

 

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