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wada maki イベント

wada maki trunk show:8/17→9/8

投稿日:2019年8月8日 更新日:

 

昨年から屋号を 『mazar be Bracha(マザールベブラハ)』から作家の本名である『wada maki』に変更した当ブランド。

 

Fuligoという店舗とは、かれこれ10年近くのお付き合いとなります。

 

そんな wada maki のプロダクトが“面”で並ぶトランクショーをこの度店頭にて開催させて頂ける事になりました。

 

会期は8/17(土)~9/8(日)までの3週間。

 

今展示では新しいアプローチとなる天然石を手紙に見立てたコレクションなどもローンチ予定。

 

彼女の豊かでやわらかな発想・着想を存分に感じて頂ける会期となりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

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wada maki trunk show

 

会期:8/17(土)~9/8(日)

営業時間:open/12:00 → close/20:00

店休:毎週金曜日、9/1(日)臨時店休

作家在店予定日:8/17(土)

 

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[ 作家 wada maki の経歴 ]

 

 

私は工芸というタイプでもなく

とにかくいつも、どこからか自分の中に流れてくることを形にしています。

 

簡単に、ものをつくりはじめた経緯について

かいつまんでお話しさせてください。

 

 

もともと雑貨が好きで雑貨屋さんになろうと思ってました

20代前半に働いていた雑貨屋が、どんどん売れ線に走り出して

嫌になって社長とぶつかりまくって辞めました。

そして純粋にいいものに触れていたいしと自分で店をやろうと決意し

26歳の時に、古着屋をやるためにミシンを習いにいきました。

 

そこで出会った子に、俺が服作るからアクセサリー作ってと言われる

 

え?服作りに来てるのに、なんでアクセサリー!?

確かに好きでいっぱい身につけてるけどさ(作り始めてからはあまり身につけなくなった)

疑問に思いながらも、作り始めました

 

何の技もないので、そこらで見つけた素材を組み合わせて作ってみました

 

なんか自分の中から見たことない、おもろいものが出てくるなと

今まで自分がものを作り出せると思っていなかったので

不思議な感覚でした

 

しかし、そこらにあるもの組み合わせている状態で、

こんなんで、もの作ってるって言えるんかな?と疑問に思い

パーツやビーズを削ったりして使い始める

 

ん?これって彫金ってやつじゃない???

 

そこから独学で彫金を始める

 

しかし、コツコツ努力できる真面目なタイプじゃなかったので

どこかで必要とされなければ練習も続けれないなと

早速営業に行く(物を作れないからひとまず絵を描いて持っていく(絵も下手なのに、、))

そして飛び込みで東京のセレクトショップにアタックし

(知らぬが仏、後で知ったら雑誌を賑わわす大手のセレクトショップでした)

デザインが気に入られ、形にして持っておいでと言われ、

そこからどうやって形にしようかと考え、

必要な技術を得て形にし、東京へ持ってってダメだしされ

また戻って作り直し、大阪から東京に通う日々

(これがzippoネックレスです。15年くらい前の話)

 

その頃に、道端で植木の葉に溜まった水滴に心を奪われ

あまりの美しさに腰を抜かす

 

こんなに美しいものがすでに存在するのに、

一体人間が何を作る必要があるんだろう?と問いが生まれ

意味のあるものを作ろうと決意する

 

その衝撃で、物語のあるアクセサリーを作り始める

人が楽しいあたたかな気持ちになれるような、物語のあるアクセサリー

 

今は普通になっていますが、

当時は物語のあるものが珍しく

東京に通っている間に、

営業してくれる方が現れ、雑誌にも載せてもらい

一気に全国セレクトショップで販売を展開してもらえ

はじめてすぐに売れてしまう

 

そこからアパレルのサイクルで、新作を発表し、制作する日々

 

技術なくはじめてるので

その都度、作りたいものの技術や知識を学び身につけていく

忙しすぎてガリガリに痩せる

アパレルサイクルの早さに3年で壊れてしまう

 

 

その壊れるきっかけが、パリの展示会

憧れだったパリにやっと行けたのに

パリ滞在中からどうにも調子がおかしくなる

視界が突然ワントーン暗くなったり。。。

パリから帰ってから起きれなくなってしまい一日中寝て過ごすようになる

どう頑張っても起きれない

人生初めての精神科に行ってみる

うつ病ですねと診断される

心の奥底で、いや、なんか違うねん、私そんなんじゃないねんと思うも

起きれない日々は続く

 

見かねた友人が、知り合いに、見える人(Aさん)がいるので見てもらったら?と紹介される

 

 

もう藁をもすがる思いでAさんに会ってみる

 

「あなたパリで、歴史に触れてショックを受けすぎて中の人が死んだみたいになってますね」と言われる

「後ろに屋久島が見えますよ。行ってみられたらいいかも?」

 

 

当時田舎に全然興味のなかった私は屋久島すら知らない状態。

パリの歴史?何のことよ??

でも、とにかく屋久島に行ってみる

 

2月、屋久島の雪が解けたばかりで、ようやく観光客の登山が再開された時期

 

 

そこではじめて自然に目が向いて、

不思議な体験もいっぱいあり

都会(人間が作ったもの)が進んでいると思っていた価値観がひっくりかえる

 

強烈に元気になって帰ってきて、

自然自然と突然言い始め、旦那も宗教にでもはいったんか??とビビるほど

元気になる

感覚が良すぎて、勘がするどすぎて、友達のお腹の中の赤ちゃんからのメッセージが聞けたり

周りにも江原さんになるんじゃないか?と囁かれる(笑)

 

 

この時制作したのが、リボンリングです

屋久島の森の中で、見えない妖精?のような存在をたくさん感じました

 

そもそも妖精なんかおるんか??って話

でも、人間でも「そこにいない」と思われたら存在できなくなるやろうな。。

妖精なんておらんて!とみんなが思ったら、いなくなるんだろうな

バレリーナみたいな妖精が自分の周りでも踊っていて

持ってたリボンだけが見えたというおとぎ話みたいな妄想

 

 

 

 

そして、新婚旅行でメキシコへ

 

 

メキシコで自分の誕生日を迎える

メキシコも西洋に侵略された土地なんですが

誕生日の朝に、侵略って民族浄化ってどういうことなのか

言葉ではなく頭の中にビジョンが流れてきて衝撃を受ける

 

今までコロンブスが新大陸発見!とか

いい意味、発展的と思うように描かれていた教科書の歴史の裏側を知って

ショックすぎて、新婚旅行なのに、途中から全く喋らなくなる(旦那すごい被害!笑)

 

日本に帰ってから、世界の歴史を勉強し始める

知れば知るほど、西洋の侵略の歴史に心が痛み傷つき、

新婚早々泣きながら暮らす(笑)

その上に自分の暮らしが成り立つことも耐えれなくなり

今まで何も知らずに西洋に憧れデザインしてきたことも情けなく(もともと雑貨大好きオリーブ少女なのでパリに憧れていた)

営業してもらってたので、たくさん取引先もあったけど

もうこれ以上今のまま何か生み出すことはできないと、

エージェントの契約も解消しお休みに入る

 

世界の歴史に傷つきすぎてもう作れません。。

エージェントの人たち、何のこっちゃ?やったと思いますが、、笑

 

 

その頃に、チベットの人たちが

世界の平和を願って川にタルチョというお教の書いた旗を垂らしていると知る

この願いが、川から海に流れ世界に広がりますようにと

 

その話を聞いて、世界の歴史に傷ついていた心がめちゃくちゃ癒されました

それはチベットの人たちの祈りが私に届いた瞬間で

今ではなくても、時間や空間を超えて、祈りが人の心に届くんだと

祈るって意味ないと思っていたけど、違うんだ!とそのことにも衝撃を受ける

 

 

ようやく傷が癒された頃に、

中国によるチベットの弾圧のニュースを聞く(2009年)

今度が私がチベットの人にお返しする番だと思い

mixiで知り合った人たち(時代を感じますね、、笑)と、デモなど平和運動を始める

 

その目的は、

日本政府に「中国にチベットを侵略するのをやめるように言ってくれ」と懇願する団体なのですが

活動するうちにその中でもリーダーが現れ、

そのリーダーがメンバーをいじめるようなことしても

誰も知らん顔するんですよね

口を出したの私だけで、あとはリーダーに気に入られる動きをする

あれあれ?日本政府に、人がいじめられてるの見てみないふりするな!っていうてる人たちが

身近ないじめを見てみないふりするんや。。

 

その時に、あぁ、政府って国民の姿そのもので、今の国民の代表なんだなと

人のふりだけ直させようとしても無理があるなと。。

近くの海が汚いのに、めっちゃ遠くの海をきれいにしようとしてるんやなぁと

 

 

そして、平和運動をやめてせめて少しでも

自分の食べるものだけでも

世界の不均衡の上に乗っかるのはやめようと

高島に移住し、畑をはじめる

 

そこではじめて土に触れる

 

土や虫や植物に触れて元気を取り戻し

そこで感じた驚きや植物との関係を表現したくなり

「たねのタネ」というシリーズを作る

 

「マオリ族の言葉で、タネって神様って意味なんだって

じゃあもし、タネのネックレスを身につけてますって言ったら

マオリの人は、神様のネックレスって思うのかな」

 

 

というテーマで、人と植物の関係をタネをテーマに描く

(とにかく自然って素晴らしい、大事にしようという気持ちがあった)

 

ここで初めてfuligoさんに飛び込みで営業に行き

取り扱いがはじまる(2010年)

 

 

 

土地に色々教わり翻弄された日々

高島に来て、ようやく地に足が付いたように思います

 

 

その後、山の中で女郎蜘蛛が自分で巣を作る姿に憧れ

今の自分が子どもを産み育てる家に出会い

巣作りして、子どもを授かる

 

子どもを産んだあとに、

表現して伝えたいことがなくなり

もう物を作らないのかなと思いながら過ごす

(何も浮かばないって、魔法を使えなくなった魔法使いの気分でした)

 

マリッジリングの依頼が来るようになり

今なら作れる気がするとはじめる

 

そして人の中に流れる物語を表現するおもしろさに魅せされる

 

そんなある夜、天川の川の石を身につけたら

天の星を身につけてるような気分になれるんじゃ?というストーリーが

頭に流れてくる

 

あぁ!また私もの作っていいんや!と感動し、制作を再開させる

 

 

そして現在に至っています

 

 

 

 

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[2019年 イベントスケジュール]

 

・8/10~8/25   :夏の素材展(ギャラリー)ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

・8/17~9/8   :wada maki トランクショー(店頭)

・9/7〜9/22   :kagari yusuke 巡回展  (ギャラリー)

・9/21〜10/6 :sussus トランクショー  (店頭)

・9/28~10/13 :yuka ishikawa 個展(ギャラリー)

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

_________________________________________

 

 

 

 

窪田

 

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アクセス:

矢場町駅1番出口から徒歩5分

栄12番出口から徒歩10分

毎週金曜日定休

 

 

-wada maki, イベント

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