YOSHIKO CHONANの『ウミノソコノジカン』という作品をご紹介。
海底に沈んだ一隻の舟。
何年、何十年、何百年という時間の中で、そこに藻や珊瑚等が芽吹いたイメージで制作されています。
いずれの作品も地金はシルバー。
その上にエナメルを焼き付け、古物の様な独特な表情を演出しています。
表面のエナメルは少しづつ磨かれ、剥離し、次第に下地の銀が顔を覗かせて来ます。
それはじっくりじっくり時間をかけて、元の舟の姿に還って行くかの様。
永い眠りから目覚め、共に過ごす中で輝きを取り戻して行く海底からの贈り物。
背景と共に、永く身に着けて頂きたい装飾です。
先端にぼんやりと輝くのは宇和島産の本真珠。
ケシパールと云われる無核真珠を用いており、真球ではないのが特徴です。
強すぎない主張と、上品で穏やかな光彩は“人魚のなみだ”の異名を持つ真珠の美しさを明快に感じさせます。
『長い歳月をかけて海底に作られた秘密の園と人魚のなみだ』
より深い物語が脳裏に裾野を広げますね。
ウミノソコノジカンピアス フック / ¥30,000+TAX
秀麗な素材を丁寧かつ繊細な感覚で結んだ装飾群のご紹介でした。
それではまた。
窪田
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