以前友人と会話をしている時に「神様は居るのか?」といった話になった。
「昨日神様とランチ行ったんだよね」とか
「神様んとこ子供生まれたらしいよ」とか
「最近週一で神様と会ってるわぁ」とか
そういった人を少なくとも僕は知らなくて、勿論僕自身も会ったことがなくて。
すごく有名だけど姿かたちも分からず、でも幼い頃から知っている。
太陽系から111光年ほど先にある系外惑星から水が発見された現在も、神様が発見されたといった情報は見聞きした事がない。
「居ないと想うけど在ると想う」
僕はその時そういった形容で着地した。
「見える/会える/触れる」を居るものとするなら「見えない/会えない/触れない」じゃ居るとは言えない、っていう簡単な解釈で。
でも「見えない/会えない/触れない」=「無」ではないんじゃない?っていう素朴な気持ちで。
もうかれこれ5年の付き合いになる yuka ishikawa 。
本当は今年個展の予定はなく、少しゆったりやりましょう、みたいな事を昨年から話していた。
ある日彼女から「やっぱり今年、個展やりたいんだけど一部屋使えない?」と声がかかった。
お店を額縁だとするなら彼女が作るものは絵画だ。
出会ってから今までFuligoという額縁がある事を前提に彼女の絵画があった。
自分から「こんな形でやりたい」と言ってくる事、それは「描きたい絵があるから額縁を変えてくれ」といった声に聞こえた。
初めてと言っても良いような、最も自発的な本心だと感じれて嬉しかった。
直ぐに決まっていたイベントスケジュールを組みなおし、今年の個展が決まった。
そんな彼女が持って来た個展のタイトルが『かみさま』だった。
そうか、と想った。
又あの時みたいな会話になったら、僕は恐らくもう少し違った言葉で応えるかもな。
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ーそれはきっと、無垢で、不器用で、無邪気な「かみさま」だった。
無垢で、不器用で、無邪気な「かみさま」が作り上げた造形物。
だから、少し歪だったり、くすんでいたり、絡まっていたり。
粘土や糸や、そういうもので遊んでいるようだったりします。
でも、かみさまなりに真剣に作っています。
私にとってのかみさまは幼い姪なんだけど、
(なので今回のビジュアルも個展タイトルの文字も姪にお願いしました)
身近に信じる対象物が存在すると、信じる事が少し容易くなると思うんです。
祈り易いし、救われ易い。
かみさまが作ったアクセサリーが、ほかの誰かにとってもそういう存在・対象になればいいなという想いを込めて。
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yuka ishikawa 個展『かみさま』
会期:9/28(土)~10/14(月)
会場:Fuligo gallery space
店休:毎週金曜日
※会期最終日となる10/14 は 19:00 close(店舗営業は通常通り20:00 close)
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[2019年 イベントスケジュール]
・9/7〜9/23 :kagari yusuke 巡回展 (ギャラリー)
・9/21〜10/6 :sussus トランクショー (店頭)
・9/28~10/14 :yuka ishikawa 個展(ギャラリー)
・10/12~10/27:MIKU FUKAMITSU トランクショー(店頭)
・10/19~10/27:GARA AW即売会(ギャラリー)ㅤㅤㅤ
・11/2~11/10 :Six coup de foudre トランクショー(ギャラリー)
・11/2~11/17 :ito atsuko トランクショー(店頭)ㅤㅤㅤ
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窪田
毎週金曜定休