経年変化を一つのテーマとするカバン作家カガリユウスケ。
6月の巡回展でも御覧になられた方は多いと思います。
今回ご紹介するのはこちら。
ウェザリングとは「風雨に晒された状態を再現する加工」
カガリユウスケは永きに渡ってこのテーマに取り組んできました。
経年変化する壁を持ち歩くというコンセプトから、都市の一部を切り取ることを仕様にする。過去には様々な表情の汚し加工がありました。
何度も試行錯誤を繰り返した末の現在地点がここだと考えて下さい。
革小物というキャンバスを都市の中に存在する模様に近づける事によって、錆びや雨だれ、変色などの時間の流れを留めて完成させる。都市においての迷彩となる模様。
こちらのカラー UCとは「アーバンカモフラージュ」の略。
実に見事に「いつかどこかで見たことのある壁」が再現されています。
こちらはウェザリング加工のないホワイトバージョン。
定番のテクスチャーではありますが、皮革の上から左官仕事のように塗りこめられた建材用のパテによりひび割れ、汚れ、自分なりの壁に仕上げていく事ができるアイテム。
白い壁にはヒビが入り、さらにそれが滑らかに変化して、手に馴染んで来ます。
むしろそうなった後の感触を体験して頂きたいのがこのタイプです。
ヒビか入ってもレザーの部分が土台になっているので強度には問題はありません。
実はカガリユウスケの革小物はすべてステッチの縫い目がパテで埋められており、ほつれてくるということがほぼ起らないように制作されています。
さて、今回ラウンドジップという長財布の王道ともいうべき仕様になっているのも長年のカガリファンからは奇異に感じられるかもしれません。
変わったパターン、変わった素材。
新しいアイデアとそのインパクト。
そういったものを求められ、信条としてきたカバン作家にとって、初めてと言ってもいいベーシックなデザインの長財布。
作家活動も10年を越えて、ひとつの事に没入し続けること。
その先に待っていた定番。
どちらを選んでもカガリユウスケの世界観をじっくりお楽しみ頂ける事は間違いありません。
キーケース
カードケース(new)
コインケース
以上のようにカガリユウスケの新作及びUC(アーバンカモフラージュ)のシリーズが入荷しております。
ひとつひとつが入魂の傑作です。
機会があればぜひ店頭でご覧下さい。
(キーケース、カードケース、コインケースは通販未掲載となります、不明な点はお問い合せ下さい。)
成田
アクセス:
矢場町駅1番出口から徒歩5分
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