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MABATAKI美雨 イベント

MABATAKI美雨「still life」オンライン限定受注会 :6/4→6/6

投稿日:2021年5月23日 更新日:

 

6/4(金)~6/6(日)の3日間、オンラインストアにてMABATAKI美雨が仕立てるボタンブーツ「still life」の受注オーダーをお受け致します。

※掲載時間は 6/4(金)20:00 から 6/7(月)0:00 迄 → オンラインストア

※素材量の兼ね合いからオーダー上限に達し次第、期間中でも受付が終了となる場合がございますのでご了承ください。

今回はFuligoにおいてお問い合わせの多い青い紫陽花と白のカスミソウをヒールに封入した限定モデルをBlackとBlue(スウェード)の2色ご用意頂きました。

価格は何れも税込¥58.800。

サイズは 22cm/22.5cm/23cm/23.5cm/24cm/24.5cm/25cm/25.5cm の計8サイズ展開となります。

(※22cm/25.5cmは靴裏のサイズ表記が22.5cm/25cmとなります点をご了承下さい。)

会期後お時間を頂き、9月頃のお届け予定で一足一足お仕立て致します。

尚、3日間の会期を終えた後の同配色デザイン再販予定は無く、オーダーもお受け出来ませんので予めご周知下さい。

 

 

 

 

 

以下は余談です。

ご興味のある方はご一読下さい。

 

 

 

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MABATAKI美雨のデザイナーである藤本さんと此原さん。

お二人とは2016年3月に初めて展示販売会を開催させて頂いてから5年以上のお付き合いとなります。

出会ったのはブランドとして歩み始めて未だ間もない2015年頃。

僕がFuligoで勤め出す様になって、初めて一人でアポイントを取り付け出張したのがMABATAKI美雨の旧アトリエでした。

 

町工場が並ぶ閑静な路地裏に建つ草木生い茂るビル。

アトリエと呼ぶには小さ過ぎる数畳程の一室。

そこに積まれた花々を宿した靴。

『単純に売れる為の物作りではなく、自分達がやりたいと思った事、大切だと信じられる事を好きな人々と一緒に形に出来る物作りがしたい』

『時間がかかったとしても絶対報われるまでやろうと思う。町工場の方や色んな人達が協力してくれてブランドが在る。そういった人達に少しでも恩返しをしたい。自分達に目に見えた評価や対価が届くのは最後の最後でいい』

陽の明かりが眩しいよく晴れた日だった事、緊張しながらも初めて手に取る作品に心躍った事、温厚な振舞いの中にも確かな熱量と覚悟を湛えた二人の人柄に惹かれた事、今でもはっきり覚えています。

 

それまで殆ど外部催事などの露出が無かったMABATAKI美雨。

ましてや拠点を置く東京から離れて行うはじめての展示。

ちゃんと人々に届けられるだろうか、といった一抹の不安の様なものは会期が始まると直ぐに溶けてなくなり、初回から多くの方々にご覧頂けました。

二人の姿勢が色んな人々にちゃんと伝わって行くのは見ていて大変微笑ましく、後に二人が『あの会期で続けて行く自信が持てた』と話してくださった事はとても嬉しかったです。

 

年々二人のプロダクトを知ってくれる人々は増え『MABATAKI美雨の作品はありますか?』といった問い合わせもよく耳にする様になってゆきます。

見た目の美しさだけではなく、履き心地やその後のアフターケアまで一人一人と丁寧に向き合おうとする一貫した姿勢。

誰かやSNS等を介して持った最初の小さな”興味”が一足を自分の下へ招き入れる事で確かな”関心”へと変わっていくのを何度も見て来ました。

『一足目はデザインで、二足目以降は靴として見て行かれる』

リピーターの多さが二人の努力や人間性を示す何よりの証明だと思います。

 

 

その後、春夏と秋冬の年2回に分けて毎年イベントを開催してきましたが、昨年その流れが一変します。

コロナウィルスの感染拡大を鑑みて両展共に中止。

今年の春こそと2年ぶりの開催を予定していましたが、こちらもあえなく中止となりました。

 

 

『コロナウイルスのこれ以上の拡散防止、皆様の健康、スタッフの健康の観点から何ができるかを考え、微力ですが営業自粛とし、オンラインのみとします』

これは昨年の2/26にお二人が出した決断です。

今は東京の蔵前にアトリエショップを構えていますが、もう一年以上店舗としての扉は閉ざし続けています。

『正解って人によって異なるし、それこそ出来る事と出来ない事が同じく人によってある。でも僕らはこの選択が出来るし、こうしたいと思う』

昨年電話口で話した際にそんな事を話されていました。

いかにも二人らしいと思ったのと同時に、葛藤を受け入れながら信念を貫いていく事がどれほど過酷なものかと考えさせられました。

Fuligoは昨年の非常事態宣言時を除き通常通り営業しています。

こういった世情の中、店頭へお越しになられる方は目に見えて減っていますが、それでも明確な目的を持ってお越しになられる方やオンライン等を介して関心を寄せて下さる方々に日々救われています。

『粛々とやれる事をやっていく』

この理念はお店を開く事に対する葛藤を一つ断ち切った側の意志なのかもしれません。

言うならそれとは逆のアプローチをお二人は選択されている訳で。

ただ、歩み方は違えど、間違いない共通の願いは”会いたい人に当たり前に会える日々”の帰還です。

その日を待ち望み続ける為には、何となく連なる闇雲な毎日ではなく、その先に見る事が出来る小さな光が必要なんじゃないかと僕らは話しました。

異なる正解もきっとそこでは等しく一つだと。

 

 

『展示をずっと楽しみにされている方や、外出頻度が少なくなっている方々に向けて何か特別な事がしたい』

そんな対話の下に生まれたのが今回の企画です。

6月の開催という事で暑さが増して行く時期となります。

当初はオンシーズンで履けるサンダルやスリッポンといった案も出ていましたが、最終的に僕らが選択したのは”still life”という名のブーツでした。

静物画といった意味を持つこのブーツは昨年少数のみ限定生産されていたもの。

直近の季節にあたる夏の”一つ向こう側”を見据えたこの作品に決めたのは、眼前の辛い時間を乗り越えた先に得れる豊かな時間だったり一種の希望を提案したかったからです。

今は中々気ままに外へ出かけれない日々が続くけれど、静かに過ごした我慢の向こう側の季節に寄り添ってくれる一足を今お仕立てする。

それは花を踵に宿した一種の光。

いつか訪れる自由の為に今を耐える事、それを実践する二人の姿勢ごと一つに結んだものにしたかったんです。

元より製造数が毎年少数に限られるブーツ類、先の楽しみを持ちながら健康に一夏をお過ごし頂ければという願いを込めて。

 

だらっと長くなりましたがそんなこんなが今回に到った経緯です。

 

 

『あの時のブーツを履いた人がお店に来て下さいました。続けてこれてよかった!』

なんてやり取りをお二人と面と向かって笑顔で出来る日が早く来たらいいなぁ。

そんな日を夢見ながら見上げながら、日々を一段ずつ登っていこうと想います。

先ずはその一歩として。

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________

 

 

[2021年 イベント予定]

・5/1~5/30 :chi trunk show(店頭)

・6/4~6/6:MABATAKI美雨 『still life』オンラインオーダー会

・6/5~6/20:ETSUSHI exhibition(分室)

・6/19~7/4:sussus. pop up(店頭)

 

 

____________________________

 

 

 

窪田

 

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